イベルメクチン(IVM)とプリオン

以前に、有名医師がイベルメクチンは胡散臭いと発信してすぐに消してしまった記事を書きました。でも今見たらいつの間にか発信が復活してるではありませんか。この記事を書いてから知りました。理由は一切分かりません。どこか修正しているのかもしれませんが分かりません。

hikusankaitikai.hatenablog.com製薬会社を悪者にしてイベルメクチンに消極的な医者はまだいます。あのメルク社が人類に本当に役立つ薬を製造するのは不自然だという思いが心の奥底にずっとあるのだそうです。そのメルク社、マルホ自身が新型コロナにイベルメクチンを使うなと言っている矛盾には目をつむるわけです。

2021年2月17日から遺伝子注射が始まりました。2021年10月に添付文書が改訂され追記され、わざわざ下線まで引っ張って強調されてた文章があります。

意識障害があらわれることがあるので、自動車の運転等、危険を伴う機械の操作に従事する際には注意するよう患者に十分に説明すること。」

https://www.pmda.go.jp/files/000243220.pdf

2019年から2021年までの報告が4例あって、因果関係が否定できない事例は「0」です。つまりこの4例は因果関係が否定できるわけです。時期的に考えてこの事例は疥癬での処方ではないでしょうか。であるならば入院している多剤併用の高齢者の可能性もあります。こんな4例の報告のためにこの時系列で改定するのが恣意的だと感じないのでしょうか。人類に役立つことなんかしないマルホが遺伝子製剤注射が始まってから変節して善意の警告を追記したとでも思っているのでしょうか?ただこの先生によると、
遺伝子製剤未接種の80代の男性が、ヤコブ病と診断されたとのこと。イベルメクチンを自分で取り寄せて飲んでいたとのこと。この症例をもっと詳しく発信するのが先ではありませんか?
社会的意義は大きいですよ。食生活も調べなければいけません。どこかで異常プリオンを摂取していなかったでしょうか?

イベルメクチンはプリオン病と関係している

www.ncbi.nlm.nih.gov

イベルメクチンに否定的な医者が良く引用するのが上記の論文です。この論文が信ぴょう性を持つ理由はその日付にあります。2016年4月18日に公開されており。新型コロナが騒がれる前に発表されているからです。

イベルメクチンは畜産、水産、農業の分野では前から使用されていたようです。色んな動物の残留量を調べています。畜産動物には残留イベルメクチンの規制があるそうです。2007年の厚労省の資料にも以下のようにあります。

https://www.mhlw.go.jp/shingi/2007/03/dl/s0312-13f.pdf

そして問題のPubMedの論文記事です。「P-063」という部分です。

まずここで問題にされているのは畜産牛についてです

1982年にイベルメクチンが市販されただけで(なのに)、
イベルメクチンが脂肪分に残っていることで、
肉骨粉、代用乳、残留物にイベルメクチンが残留している。
これがウシのBSE への感受性を極端に増加させている。

これらの肉骨粉、代用乳、残留物は畜産牛が口から給餌するものです。
牛がイベルメクチンの投与を受けてBSEになるのではなく、イベルメクチンを含んだ肉骨粉、代用乳、残留物を経口食餌することBSEの感受性が増加するという内容です。

肉骨粉ってどうやって作るかご存じですか?
食肉加工で出た残り物、内臓、くず肉を加熱処理、化製処理をして粉々に粉砕して粉にするんです。今では脳と脊髄は除去しているはず…コンタミがなければ…ですが、色んなタンパクを粉々にごちゃまぜにするんです。これにイベルメクチンが残っている状態です。普通に人間がイベルメクチンを経口投与するのとはわけが違います。これを一緒にしてイベルメクチンを飲むとヤコブ病になると脅す医者が湧いて出てくるわけです。

牛は本来草を食べますが畜産牛には肉骨粉を与えます。
牛は本来母親から哺乳しますが畜産牛は工業製品の代用乳を哺乳します。
牛は本来牛の残留物など食べませんが畜産牛には給餌しているのでしょうか?
分かりませんが、どれも異常な行為で、自然な生態ではありません。

私はこの論文を見て、肉食を止めて正解だったと再認識いたしました。代用乳にイベルメクチンが残留するということですから授乳期のお母さんは慎重になりますよね。でも人の母乳には移行しないという記事も見たことがあります。分かりません。そもそも乳幼児にはもっと慎重になったほうが良いと思います。

続いてGABAについて言及しています

GABA 受容体を刺激するイベルメクチンは神経の過分極を引き起こす。
 最小濃度が長期間続くと脳幹および小脳に神経変性、
視神経および坐骨神経への損傷も引き起こされる

こういう引用無しにいきなり断定的に言ってくるのは要注意です。実験データがあるのでしょうか?GABAについてJ-STAGEに文章がありました。2003年11月20日公開の池田 孝則さんによる論文です。

doi.org

  • Ascaris suum( 寄生回虫)を用いた電気生理学的実験から,イベルメクチン類縁体は興奮性介在ニューロンと興奮性運動ニューロン間の神経伝達を阻害する。
  • Ascaris suum 寄生回虫)咽頭筋の運動に対してイベルメクチンは単独でその運動を抑制するだけでなく非常に低濃度から GABA の運動抑制作用を増強する。
  • ラット脳シナプトゾーム*1からの GABA 放出を促進し,GABAA受容体に結合し GABA およびベンゾジアゼピン類の結合を増強し,単独でクロライド電流を誘発し,GABAの作用も増強させる。しかしながら in vivo ではマウスにおいて GABAA受容体拮抗作用を持つビククリンやペンチレンテトラゾール誘発の痙攣を抑制するが,致死用量近辺の非常に高用量でなければ認められない
  • ラット脳 P2 膜標本に対するイベルメクチンの結合親和性は線虫 C. elegans 膜標本に対する結合親和性と比較して100分の1であった。
  • ラット,マウス等の哺乳類では経口投与したときのイベルメクチン脳内/血中濃度比は低く・・・血液-脳関門を容易には通過することができないことが考えられた
  • イベルメクチンは p-glycoprotein(mdr1a)*2の基質である。更に哺乳類ではグルタミン酸作動性クロライドチャネル*3の存在が報告されていない

とても専門的で気力がないと読めませんが、どの実験も無脊椎動物回虫脳の標本を使って実験しているのです。脊椎動物で哺乳類の人間血液脳関門がしっかり機能しているならば怖がる内容ではないのです。でも何らかの影響で血液脳関門がガバガバになってしまった人は飲まないほうが無難じゃないでしょうか?

今回の遺伝子製剤は血液脳関門を突破しているという話も目にします。ワクチン後遺症にははじめは効くが日にち経過すると効きが悪くなるというのも目にしました。イベルメクチン一つに拘って飲み続けるのは避けたほうが良いと思います。他にも漢方の生薬混合で成果があるというのは目にしました。ワクチン後遺症の治療は手探りだと思うので。私には何とも分かりません。薬を飲むだけでなく食事の内容を見直して特定の食材を止めてみるという引き算の発想も試してみるべきだと思います。

なぜか唐突に、うなずき症候群に言及しています

うなずき症候群は謎の病気で主に5歳から15歳の子供の脳と神経系に影響する。
WHOとCDCは未だに病気の原因を完全に把握していない。
通説では回旋糸状虫(オンコセルカ症の原因)と関連付けられている。 
オンコセルカ症は年に二回のイベルメクチンで治療されてる。
てんかん発作はフェノバルビタールで治療されている。
両医薬品ともアルコールと一緒になるとその効果をGABA受容体に累積する。

原因不明の病気なのにイベルメクチンが原因と暗に誘導しています。執筆者のAndreas Beckerさんはイベルメクチンを使うようになってから牛のBSEが減らないことに業を煮やしているのですね。どこにもイベルメクチンがうなずき病の原因になっている証拠が提示されていません。アルコールと一緒になるとGABA受容体に累積するものって何でしょうか?効果って何?これも断定的で実験結果も示していません。南スーダンウガンダでは5歳から15歳の子供たちが酒を飲みならイベルメクチンを服用しているのでしょうか?年に2回しか投与しないんですよね。

 

イベルメクチンに消極的なのは分かりますがいくらPubMedに書いてあっても断定的で証拠、実験結果を提示しない論文を信じ込んでいるんですから残念なかぎりです。自分で読み込んでいない証拠です。否定してる人は自分で試しもしないで人の論文見てああだこうだ言ってるだけです。

イベルメクチンを飲むとヤコブ病になる!という脅しも偏った誘導であることがこれで分かります。慎重に吟味するなら分かりますが、怖がらせて脅すのは偽医者ですよ。でも怖いと思うなら飲まなければ良いだけの話です。もう新型コロナは5類になったのですから。でも自分で人体実験をしてみたら予想を超えた体験があったのです。私が将来ヤコブ病になったら一人の実験台として記事を書きます。

でもなんで私が実験台になってこんなことしなければいけないのでしょうか?

*1:ラット脳を等張液でバラバラにした後、遠心器を用いて分離した、人工的なシナプス前終末の膜構造

*2:脳血管内皮に存在する。薬剤を細胞外へ排出するトランスポーターの役割

*3:線虫の神経又は筋細胞に存在する。イベルメクチンはこれに高い親和性を持って結合し寄生虫が麻痺を起こし死に至ると考えられる